ごあいさつ

私は建築設計事務所を営んでいます。
住宅の設計は年間6棟ほど。
なかなか高気密高断熱住宅を注文するお客様は少ない
ですね。

なぜか、

高気密高断熱住宅は、坪単価が高いからです。

どのくらい高い?
だいたい2割ぐらいでしょう。

2000万円の住宅が、高気密高断熱で2400万円です。
400万アップします。高いです。

しかしです。

400万で50年以上先まで、健康で豊かな生活を送れると
したどうでしょうか。
車を何年で買い換えていますか?
車を倍の年数乗ればすむことではないですか?

私の住まいは割と寒い地域です。
私の住む県は、脳卒中での死亡者が全国最下位を争っている
県です。
塩分取りすぎだけではなく、高気密高断熱住宅が普及してい
ないからだと思います。

これだけははっきり言い切れます。

高気密高断熱住宅は快適で、

長生きできます!

このブログで、高気密高断熱の良さを書いていきます。
posted by 断熱太郎 at 10:00 | 日記

断熱の変遷3

 断熱材の入れ方は2つある。間違えたら最悪

1.外側に入れる断熱。
 外張り断熱のこの一つ。
 内部充填断熱で、外壁側に密着させる方法。
sotodannnetu.jpg


基礎から屋根裏まで外面に断熱する。
断熱材の内側は、均等温度になっていることが望ましい。
床下換気口、小屋裏換気口も室内の換気同様に考えること。


2.内側内壁に密着させる断熱。
 いわゆる内断熱。

uchidannnetu.jpg

部屋内壁に密着させないと意味がない。
(断熱材と石こうボードの間に隙間をつくってはならない!)
外壁に面していない内側の壁も気流止めがないと、
床下換気口から入った冷たい空気が流入してしまう。

(jpeg資料は、司コーポレーションのhpより抜粋)

断熱の方法は、大きく分けてこの2通り。

どっちの断熱方法を選択しているかを施工者は、はっ
きりと自覚していなければならない。

1.は施工はともかく仕組みが単純なので、間違いに
くい。

2.は、きわめて一般的にやられている断熱方法だが、
間違い施工が多い。  正しく施工されてない現場が多い。

どっちの断熱も隙間を作ったら効果が激減する。
このくらいいいか、は 許してならない。徹底してやる
ことが大切だ。
posted by 断熱太郎 at 08:00 | 高気密高断熱

断熱の変遷2

 断熱の技術はオイルショックから進化した。

1973年第1次オイルショック
1979年第2次オイルショック

1972年に日中国交正常化を成し遂げた田中内閣
は、次年にオイルショッ
クを迎えた。

第4次中東戦争で、石油価格が2ヶ月で4倍にはね
あがったんですね。

田中内閣は、石油メジャーに支配され振り回される
ことをきらい、アジア共栄圏を作ろうとして1976年
ロッキード事件で陥れられたという説があります。

それはともかく、日本はオイルショクを契機に石油
備蓄強化や代替えエネルギーの利用研究が盛んに行
われます。その一環に省エネが打ち出されました。

1980年 省エネルギー基準制定。

1992年 新省エネルギー基準制定。

1994年 京都議定書発効。

1999年 次世代省エネルギー基準制定。

この「次世代省エネルギー基準」で、日本の住宅の
断熱性能は、国際水準に到達することになります。
国際標準は、日本よりずっと先を走っていたのです。

断熱性能は、建築基準法には決まりはありません。
任意(自分の意志で採用するか決める)です。

いままでは住宅金融公庫がこの基準を普及させるの
に一役買っていました。
住金はもうすぐなくなります。

住金に代わって、「住宅性能表示制度」が平成12
年にできました。
9項目ある性能の一つ、断熱性能をお客様が選ぶこ
とができる制度です。
これも任意です。

「住宅性能表示制度」は、ハウスメーカーはほとん
ど取り入れているようです。地場企業でも建て売り
住宅は取り入れています。

私はこの制度の講師をやったことがあります。
いい制度ですので、是非使って下さい。

話を戻しまして・・・
このような短期間で基準が変わり、研究が進み、
建築基準法にない任意制度なので、正しく断熱技術
をわかっている施工者ばかりではないのです。
posted by 断熱太郎 at 08:00 | 高気密高断熱
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